ヨーロッパ大学院留学のブログ

東京でOLをしていたとある私のヨーロッパ大学院留学。受験、出発準備、留学生活など…。

FTマクロン大統領インタビュー要約

面白い記事だったのでざっくり要約しました。

とはいえ、一読しただけで、読みながら同時に自分用にメモしただけの原稿のコピペです。(本来、翻訳とか要約として正式に出すなら何回も読み返して抜け漏れ、誤訳チェックするものを、してないです。)※の部分は筆者の心の声。

 

Financial Timesマクロンインタビュー「想定外を考えるとき」コロナウイルスで世界の資本主義が変わる。為政者は人道的にならなければいけない。4/17/2020


コロナ危機に瀕して我々は、全く新しい(経済、社会の)システムを作り上げることが急務だ」


コロナ前のマクロン

EUの大胆な経済改革や米中東和平など

たくさんの素晴らしいビジョンがあった

しかし今はそれらを中断し

人命を守り1929年以来の世界恐慌からどうやってフランスと世界を救うかに対峙している。


「コロナ禍はまだほんの始まりに過ぎないのか、それとも終結に向かう途中なのか、誰にもわからない」「不確定要素が多いので、謙虚になるべきだ」(蛮勇に陥らず、慎重に対応すべきだ)


ひと月前の演説でマクロンは、これは戦争だと宣言し、欧州でも厳しい部類の外出制限で感染拡大を遅くし、いくらお金がかかっても国民の生活と職を守ると宣言した。それにより、医療従事者や必需品産業従事者に大きな負担がかかったが、彼はすぐに、現場の負担について思慮深く対応するようになった。


トランプや習近平はコロナ前の世界に戻そうとしているが、42歳のマクロンの目には違う景色が見えている。「これは人類にとっての実存主義的な問題。国際化と資本主義が試されている。」(※ここで哲学用語出してくる教養!好き!)


これを機に、人命を経済より優先すること、環境問題に取り組むこと、世界の貧困や不平等といった、人類の存亡を脅かしてきた問題に取り組むことが出来る。


しかし彼は逆の事が起こる懸念も認めている。コロナ危機に乗じて、ナショナリズムの強化、経済の分断、独裁者の権力強化を図る為政者もいるだろう(ブラジル、ハンガリー)(※日本も他人事とは思えない)


これは人類学的な危機だ(※政治経済以外にも素養がある。フランスの教養教育は素晴らしい。)。地球の半分が人命のためにストップしている。これは歴史上初めてのことだ。


グローバリズムの本質は変わるだろう。過去40年、国境は無くなっていった。ベルリンの壁が崩壊し、多くの人が貧困を脱した。しかし近年、不平等が進行してしまい、このグローバリズムは役目を終える時期なのだろう。


「情報が公開され、国民が政府を批判できる国家と、真実が隠蔽されている国家は全く別のものなので比較対象にならない」「中国のコロナ対策を尊敬しているが、独裁国家の方が良かったと結論づけるのは甘い。明らかに、我々には知り得ない事が水面下で行われているからだ。」(※一般的に、日本も同じ穴の狢にみられてるので軽率に中国を下に見て嘲笑する日本人が居る傾向が信じられない。そして、隠蔽、情報公開の無さは実際、同じ穴の狢だ。むしろ他のアジアの国の方が平時からIT化は進んでいるしコロナ対策も迅速だ。)


「人命危機に乗じて民主性を放棄しようとする動きは脅威だ。欧州でも、ハンガリーのように明らかにそういう動きをしている国がある。許されない事だ。これに乗じて我々のDNAであら民主主義を手放すのは間違っている。」(※この点については最近の日本に懸念を感じ続けている)


マクロンは特にEUの結束の乱れを懸念している。裕福なドイツやオランダがイタリアやスペインの救済を拒めば、その地での独裁政権の誕生。示唆してしまうかもしれない。フランスだって例外ではない。


彼は政治生命をかけて大量倒産、大量失業を食い止めるために資金を注入しているが、既にGDPの9%の赤字を出しており(第二次大戦以来最高額)※日銀の負債はコロナ前からGDPの283%。アベノミクスの異次元緩和により。


※彼の政治改革はコロナ以降中断されているし、彼の判断を批判する勢力もいるので、この方策が失敗すれば彼は失脚するという含みを持たせている(EUの個別の話の部分なので中略)


コロナを危機にマクロンが資本主義をより人道的で環境に優しいなものに変えるかもしれないし、フランスや欧州が経済や物資の供給で中国に依存しすぎていた現状を変えるかもしれない。


「環境問題は、アジアやアフリカで起こっていたので他人事だったが、これを機に欧州でも人々が目覚めるかもしれない」(※この件に限らず、欧州人にとって日本を含めたアジアは他人事なのです。これは事実なのでそれを認めることから始めましょう。日本の皆さまー?)


マクロンはいつも理知的でアイデアとプロジェクトに満ちている。


「世界的なコロナ危機がどういう結末を導くかを語るのはまだ早い。〜不確実な事の連鎖に直面して、最終的に必要とされる資質は、謙虚さと決断力だ。」「私はいつも運命に身を委ねてきた。(それが厳しいものでも)自分の運命に対応しなければならない。だから私は、想定外の事件を理解し、対処しながらも、自分が信じるものの為に戦い、推進する準備ができている。」(※マクロンに限らず我々庶民も色んな計画が狂う、厳しい運命の中にいる。しかしその中でこそ状況を冷静に直視しつつも自分の信念を貫きたいものだ。それが成功でも失敗でも。)


https://www.ft.com/content/3ea8d790-7fd1-11ea-8fdb-7ec06edeef84