ヨーロッパ大学院留学のブログ

東京でOLをしていたとある私のヨーロッパ大学院留学。受験、出発準備、留学生活など…。

海外の大学院入試は何をするのか?

詳しいことは専攻ごとに色んな人がブログにかいてくれてるので、とりあえず一般論をシェアしてみたいと思います。


大学院だと、だいたい一般的に以下のようなrequirementがあると思います。


これらの要素を総合的に見て、そのスクールが求める人材、他の合格者とのバランスを見て判断されます。どの要素も大切なので、人によって何を売りにするかは変わってきます。ただ、不思議と、どこに出しても受かる人は受かるし落ちる人は落ちるので、まぁよくできた入試制度だと思います。

・学力テスト…GRE, GMATなど
・語学…TOEFLなど
・エッセイ
・推薦状
・GPA
・面接
・日頃の接触
※これは英語で授業が行われる場合のパターンです。欧州では、特に大学院は英語で履修できるコースも多いです。

①学力テスト…GRE, GMAT(学士の場合はSATなど)
簡単に言うと、アメリカ版のセンター試験を世界共通で使っていると言うイメージです。科目は数学と国語(つまり英語)です。入学後に授業に付いていけるか?を計る意図だと言われています。TOEFLなどと違って、元はアメリカ人向けに開発されているので、外国人に配慮の無い内容です。頑張りましょう。

この時点で点数が出なくて挫折する人は実は水面下でめちゃくちゃ多いです。点数は志望校の合格者平均点までは取るのが基本です。ただ、下回っても他の要素が強ければ、受かる人はいるので、そこはうまく戦略を立てましょう。こればっかりは人それぞれなので、経験者やカウンセラーによく相談してみてください。


授業についていける語学力があるか?を見ているそうです。学校によって足切り点が決まっていることが多いです。院だとだいたい120点満点中の100点とか、105, 110辺りのレンジで定められています。ただ、あくまで「授業についていけるか?」を見たいので、基準点より1,2点多少低くても、面接などで明らかに流暢だったりすると、受かっちゃうこともあります。あるいは、他の要素が良ければ、「TOEFL基準点超えたら合格出します」という条件付オファーが来る事、人によってはあるそうです。これはGMAT, GREも同じくです。なので、締め切り前に点数が多少足りなくても、とりあえず出してしまうのは有りです。



③エッセイ
一番重要な要素かもしれません。テストが満点近くても、エッセイがつまらない人は落ちます。逆に、エッセイの質が合格者の平均よりも素晴らしければ、テストの点数が多少低くても受かる人もいます。

内容は、志望理由、在学中の学習計画、卒業後のプランなどを問われることが多いです。言語は授業が行われる言語で書きます。限られた字数の中で、自分の個性や人柄が伝わるものにすると良いと思います。

中には、「歌っても踊っても動画でも何でもいい」というような変わったお題を出してくる学校もあります。ここで注意すべきなのは、中身のない「一発芸」をしたら当然NGです笑。もし、歌うなら、10年以上歌を練習していて、自分の人格のコアをそれで現わせる…とかなら、当然適切ですよね?要はそういうことです☺︎個人的には、せっかくの機会なので、嘘のない範囲で個性を思う存分披露すべきだと思います。

エッセイを書いていて気づいたのは、こういう風変わりなお題であろうが、ベーシックなエッセイだろうが、自分の人格のコアを伝えきる事だと思いました。

エッセイは重視されるので、欧米の大学入試をしたことがない方は、カウンセラーに指導してもらうことをお勧めします。カウンセラーとの相性も大切なので、自分の個性をちゃんと理解してくれる人を選ぶと良いと思います。私の場合はカウンセラーによって私への評価が雲泥の差でした。結果的には良いカウンセラーについて、エッセイを強みにできたので良かったです。

④面接
スカイプのビデオ通話などで、入学審査官と面接をします。お金に余裕があれば現地まで行くのも熱意アピールになるそうです。私の場合は、面接官に根掘り葉掘り聞かれたので、圧迫面接に感じることが多かったです。やはり、自分の人柄を伝えるつもりで、堂々とやると良いと思います。言語は授業が行われる言語で面接します。

⑤推薦状
結構な量の作文を、第三者に英語等で書いてもらうことになります。書いてくれる人を探すところからなので、人によってはある意味ハードルが高いと思われます。時間に余裕を持って依頼してください。


⑥日頃の入学審査官との接触
これも意外と見られてる気がします。カジュアルな学校説明会や質疑応答の機会、キャンパスビジットなど、事前に学校に接触し、出願前におたがいを知れる機会が用意されています。これ自体は大変ありがたいのですが、この機会にアホな発言をすると、恐らく未来永劫、入学審査官がメモして残してるような気がします。。逆に、この機会にディスカッションスキルを披露するようなチャンスがあったとして、活躍したりすると、これも記録されてる気がします。私の個人的感想です。

⑦GPA
最終学歴のGPAです。日本人は、私も含めて低い人が多いですよね。後悔先に立たず。

こんな感じで多角的に見てもらえるので、まぁ大変ですが、マッチングという要素もあるので、受験生の側も真剣に学校を吟味できるので、なかなか良いと思います☺︎私自身も、面接や学校説明会で話した相手の人柄や校風が自分と合うか、キャンパスを訪問して自分の目で見てどう感じるかなど、細かくチェックしていました。

日本の入試がお見合い結婚だとすると、海外のはお互いをよく知ろうとする恋愛結婚みたいな感じです。

また、よく言う石油王の息子だとか、その国の大企業の推薦を受けている者ならば、多少下駄を履かせて入学しているのも事実だと思います。何故なら、そのようなダイバーシティは他の生徒の学習機会になるからです。それはその年の採用方針にもよるし、これもまたご縁だと思います。私の専攻では、日本人学生の人気/評価が低下しているという噂がありますが、これも本当だと思います。

こうやって羅列すると途方もなく感じますが、自分の内面から何か「これをしたい」というものがある人ならば、きっと乗り越えられます☺︎なんせやる気とか適性も考慮に入れてもらえるので、ガリ勉だけが勝つレースじゃないですから、ありがたいことです。



個人的には、辛かったのは、数人の知人にしか受験してることを言えなかったこと、反対の声が強かったこと、働きながら受験だったこと、GMATの直前に仕事で事件が起こって出願が一年遅れたことなどはしんどかった。。。ただ、1年遅れたおかげで素晴らしい出会いもいくつかあったので結果良かったです。

あとは、いつも綺麗な場所や好きなカフェで勉強したり、結構それも楽しい思い出がたくさんできました♡思わぬところで応援してくれる人も少しずつ増えたし♡

勇気を出して推薦状をお願いした2人の上司はもはや親戚のおじさんか?!というくらい親しくなったし、1つひとつハードルを越えるごとに自信になり、自由な心になって行ったし、受験後半になるに従って普通に幸せな日々でした♡

人間、夢とか好きなことなら頑張れると思います。

とりあえず今日は以上です☺︎

受験が一番きつい時にいつも聴いてた曲
UVERworld praying run

PRAYING RUN

PRAYING RUN